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デリバリーサービスの導入にあたり、まず気になるのが利益率ですよね。
結論から言うと、デリバリーサービスで得られる利益率はおよそ30%です。
利用方法ごとの内訳やメリット・デメリットを解説しますので、ぜひじっくりとお読みください。
デリバリーサービスの利用にかかる費用
デリバリーサービスの利用にかかる費用は主に以下の2つです。
- サービス利用料
- 配達代行料
それぞれ詳しく説明します。
サービス利用料
サービス利用料とは、デリバリーサービスに登録し、サイト上に店舗やメニューを掲載してもらう費用です。注文システムの利用料もサービス利用料に含まれます。
店舗情報をデリバリーサービスのサイト上に掲載すると、不特定多数のユーザーに自店舗の存在を知ってもらうことができます。
自店舗の存在を知らない層にもアピールできる点がメリットです。
配達代行料
配達代行料とは、デリバリーサービス経由で注文された料理を、そのサービスの配達員に配達してもらう費用です。
自店舗のスタッフを配達に回す必要がないので、店の回転率を下げることなく営業できます。
自店舗のスタッフで配達を行う場合は、この手数料を払う必要はありません。
デリバリーサービスの利用で得られる利益率
デリバリーサービスで得られる利益率はおよそ30%前後です。
しかし、得られる利益率はデリバリーサービスの利用方法によって変わります。
以下の3パターンに分けて、詳しく解説していきます。
- 実店舗の営業を行いながら、デリバリーサービスを併用した場合
- 実店舗の営業を行いながら、配達も自社で行った場合
- ゴーストレストランでデリバリーサービスを利用した場合
実店舗の営業を行いながら、デリバリーサービスを併用した場合
ほとんどの飲食店がこのパターンでしょう。
実店舗を持ちながらデリバリーサービスを利用した場合、利益率はこのように計算できます。
売上 | 100% |
原価 | 25% |
人件費 | 10% |
手数料 | 35% |
利益 | 30% |
デリバリーサービスの利用にかかる手数料が高い分、商品の価格自体も高く設定する飲食店がほとんどです。
出前館やUber Eatsに掲載されている同ジャンルの飲食店を見て、大体の価格帯をチェックしてみてください。
実店舗の営業を行いながら、配達も自社で行った場合
デリバリーサービスに登録して掲載をしているが、配達は自店舗のスタッフが行っているというパターンです。
この場合、利益率は以下のように計算できます。
売上 | 100% |
原価 | 25% |
人件費 | 35% |
手数料 | 10% |
利益 | 30% |
配達代行を依頼した場合とほとんど変わらないことが分かります。
人件費は、時給1,200円のスタッフが、料理に10分・配達の往復に25分かかるという想定で計算しています。
配達距離を店舗から1km圏内以内などと限定すれば、より人件費を削ることも可能です。
自店舗のスタッフが配達することで、お客様からの信頼を得たいと考えている飲食店におすすめのデリバリーサービス活用法です。
ただし、デリバリーの売上を伸ばしたい場合は配達車両を充実させる必要があります。バイクや自転車を買い足すことになるでしょう。
また、お客様からの満足度を下げないためには、配達員を多めに配置しておかなければなりません。複数の注文が入った場合、配達員が少ないと配達が遅れてしまうからです。
メリット・デメリットの両方があるので、配達を自店舗で行うかどうかはスタッフ同士で入念に話し合うことをおすすめします。
ゴーストレストランでデリバリーサービスを利用した場合
近頃増えているのが、ゴーストレストランでデリバリーサービスを利用するケースです。
ゴーストレストランとは、店舗に客席を持たずデリバリーのみで営業する飲食店のことです。
実店舗の営業を行う場合と異なり、店舗維持費がかかるので利益率は若干少なくなります。
売上 | 100% |
原価 | 25% |
人件費 | 10% |
手数料 | 35% |
店舗維持費 | 20% |
利益 | 10% |
ゴーストレストランは、家賃+光熱費で月20万円程度かかります。
月100万円の売上を出したとして、その内の20%は店舗維持費に消えてしまうということです。
売上に応じて費用が決まる成果報酬型のクラウドキッチンやシェアキッチンもあるので、リスクなくデリバリーサービスを始めたい方はそちらを活用するのが良いでしょう。
各デリバリーサービスのサービス利用料は?
各デリバリーサービスの利用料をまとめると下記の表のようになります。
サービス利用料 | 配達代行料 | その他費用 | |
出前館 | 10% | 25% | タブレット:月800円 |
Uber Eats | 35% | × | タブレット:月1700円 |
menu | 34% | × | × |
foodpanda | 30~35%(注文数に応じる) | × | タブレット:週550円 |
Wolt | 30% | × | × |
Chompy | 30% | × | 初期費用:100,000円 |
楽天デリバリー | 40% | × | 初期費用:48,000円 |
ファインダイン | 40% | × | 初期費用:要問い合わせ |
出前館のみサービス利用料と配達代行料が分かれています。
自店舗のスタッフで配達を行いたい飲食店は、出前館を利用するのが最善でしょう。
その他のデリバリーサービスは、必ず外部の配達員が配達することになっています。
また、どのデリバリーサービスも手数料は30~40%内に収まっており、費用に大差はないと考えられます。
デリバリーサービスを選ぶ際は、手数料よりもサービスの質や利用者数を意識する方が良いでしょう。
評判の悪いサービスを使ってしまうと、自店舗の評判まで落ちかねませんからね。
評判の良いデリバリーサービスを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。人気のデリバリーサービス5社を徹底比較しています。
まとめ
デリバリーサービスの利用で得られる利益率はおよそ30%前後です。
記事内で解説した通り、デリバリーサービスの利用方法は多岐に渡ります。スタッフ同士で検討し、自店舗に合う方法を選んでみてください。
この記事がデリバリーサービスの利益率について知りたい方の参考になれば幸いです。