フードデリバリー

ドコモの出前サービス「dデリバリー」の出店方法とは?メリットや特徴も解説

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NTTドコモによって運営されているデリバリーサービスの「dデリバリー」は、dポイントが貯まるなどの特徴を持つ人気サイトです。出前館やウーバーイーツといったサービスと比較するとまだ世間に広く浸透しているとは言えませんが、ドコモユーザーへの訴求力を見越して出店を検討している経営者の方は多いのではないでしょうか。

今回はdデリバリーへの出店方法を調べ、出店までに必要となる手続きと準備を整理していきます。dデリバリーならではのメリットについても触れていきますので、宅配事業への参入を検討中の方はぜひチェックしてみてくださいね。

dデリバリーへの出店方法は公表されていない

コロナ禍において急速に登録店舗数を拡大させているdデリバリーですが、実は出店公表についてHP等で公表を行っていません。サービスを提供する事業者としてdデリバリーに登録するためには、問い合わせフォームを使って直接連絡を取り、出店申請を行う必要があります。

問い合わせフォームの利用方法

まずはdデリバリーのHPにアクセスして、「よくある質問/お問い合わせ」という項目をクリックしましょう。自動チャットによる対応も受けられますが、これはQ&Aにある項目だけに回答するものであり、出店申請の問い合わせはシステムの対象外です。

そのため、このページの下部にある「お問い合わせはこちら」と書かれたタブをクリックして、問い合わせ内容を入力します。

お問い合わせ入力画面に進むと、dデリバリーお客様番号とお問い合わせ項目、氏名、お問い合わせ内容の入力画面が表示されます。お問い合わせ項目は「その他」を選び、お問い合わせ内容には「dデリバリーに飲食店として出店登録をしたい」といった旨を記載しましょう。

あくまでも問い合わせの段階ですので、この時点でレストランの名称や所在地等を伝える必要は特にありません。

フォームを利用できない場合はインフォメーションセンターを利用する

何らかの理由によってお問い合わせフォームの利用ができなかった場合は、ドコモのインフォメーションセンターに連絡を入れましょう。この場合はメールと電話を使った問い合わせが可能ですので、希望する方法を選んで問い合わせを行えます。

インフォメーションセンターでは、外国語専門の対応も実施していますので、日本語で説明を受けるのが難しいという場合もこちらを選びましょう。

dデリバリーに出店するための手順

dデリバリーに出店するための手順は非公開ですが、多くのフードデリバリー事業者による一般的な手順としては、以下のような流れを汲むことになります。

1.出店申請を行って審査を受ける
2.審査通過後に電子契約を結ぶ
3.出店に向けたメニューの準備等を行う
4.専用アプリをインストールする
5.テスト後に運用を開始する

各項目の詳細をご紹介します。

出店申請を行って審査を受ける

まずは店舗の基本情報等を伝えて、出店申請を行います。具体的には、以下のような項目を伝えることが一般的です。

・店名や店舗の所在地(チェーン店等の場合はすべての店舗所在地)
・料理のジャンル
・電話番号
・代表者の氏名等の連絡先

営業許可証や酒類販売業免許の提示が必要な場合がありますので、あらかじめ準備しておくとスムーズに手続きが進みます。

審査通過後に電子契約を結ぶ

審査に通過すると、連絡先として指定したメールアドレスにEメールが届きます。メールに記載されているとおりに手続きを進め、電子契約を結びましょう。一般的な契約締結とは異なり、書類に署名捺印して送付するなどの作業は不要です。

出店に向けたメニューの準備を行う

宅配用のメニューとして何を提供するのかを決めて、準備を進めていきます。dデリバリーを通じた受注には所定の手数料がかかりますので、この点を考慮し、店舗での販売価格と異なる設定をすることがおすすめです。

メニューには最低掲載数があり、出前館の場合は10種類以上の宅配メニューが必要となります(タピオカドリンクなど専門店を除く)。

メニューには簡単な説明文と、見本になる写真が必要になりますので、dデリバリーによって指定されたサイズと形式で撮影して準備しましょう。写真撮影はお店自身で行うか、プロのカメラマンに依頼するかのどちらかを選びますが、他店で使用している写真の転用が認められない場合がある点に要注意です。

専用アプリをインストールする

フードデリバリーの注文の受注と、配達員の手配は、専用アプリを使用して行うことが一般的ですので、これをインストールします。ログインは登録済みの事業者だけが行えますので、登録完了後に通達されるIDやパスワードを入力しましょう。

テスト後に運用を開始する

専用アプリの接続テストや受注テストを実施し、問題なく利用できた場合は、その時点で正式な運用をスタートさせられます。受注の受け付けを開始すると、すぐにでも注文が入る可能性がありますから、必要なアイテムを揃えておきましょう。

これまでテイクアウトを行っていなかった店舗の場合、テイクアウト用の容器のほか、割り箸やプラスチック製フォーク類などカトラリーの準備が必要です。

dデリバリーのメリットとデメリットをご紹介

dデリバリーに登録するための方法は公式サイトで公表されていませんが、それでも登録を申請するメリットはあるのでしょうか。この項目では、飲食店側がdデリバリーに出店することによって発生するメリットとデメリットをご紹介します。

国内最大級の取り扱い店舗数がある

dデリバリーが掲載中の店舗数は国内最大級で、様々なジャンルのお店が出店していますので、消費者による注目度が必然的に高まります。店舗数が限定的な宅配事業者と比べると、注文を受けられる可能性が上がりますし、全国に対応していることもメリットです。

dポイントが貯まる

注文した金額に応じてdポイントが貯まるという独自サービスを提供しているため、dポイントクラブの会員から注文を受けやすくなります。ただし、出前館ではTポイント、楽天デリバリーでは楽天スーパーポイントの提供を行っており、必ずしも有利に働くとは限りません。

予約注文に対応している

今すぐに注文をするというだけではなく、日時や配達場所を詳細に設定できることもdデリバリーの特徴といえます。飲食店側としては、注文を確認したうえで食材の確保を行い、余裕を持って調理できるという点がメリットです。

知名度が高くなく、サービス内容が誤解されがちな点がデメリット

dデリバリーは、出前館やウーバーイーツといったサービスと比較するとまだ知名度が高くなく、顧客に浸透しているとは言い切れません。また、ドコモによるサービスということもあり、「auやソフトバンクユーザーは利用できないのではないか」といった誤解を招きやすく、利用者を確保しにくい可能性があります。

まとめ

まとめdデリバリーへの出店方法は公式サイトなどで公表されておらず、申請画面も存在しないため、問い合わせフォームから出店希望の連絡を行わなければなりません。基本的な手順としては、審査の通過を待ってメニューやタブレットの準備を行い、サービス開始に備えるという流れになります。

dポイントが使えるなどのメリットがある一方、ドコモユーザー専用のサービスという誤解を招きやすいデメリットがありますので、その他の事業者の利用も検討しましょう。

dデリバリーの公式サイトはこちら