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2021年1月現在、出前館に出店中の飲食店は50,000店舗に到達するなど、今や飲食店にとってフードデリバリーへの参入は必要不可欠ともいえる状況になっています。フードデリバリー事業に参入すれば、店舗での飲食やテイクアウトだけではカバーしきれないエリアに料理を届けることや、お店の存在を知らない人に宣伝することも可能です。
この記事では、対応エリアが広く、国内最大規模の出前館に出店するための方法を徹底解説しています。申し込みから掲載開始までどのような流れを経て受注・配達を開始することになるのか、詳しくチェックしておきましょう。
出前館への出店方法①:申し込み手続きを行う
まずは出前館のHPにアクセスして、出店希望フォームを開き、必要事項を入力して申し込み手続きを行います。これからご紹介する手順を事前に知っておき、あらかじめ準備を整えておけば、最短1週間程度でオープンすることが可能です。
出店希望フォームに入力する
出前館への出店を希望する場合、まずはHPの出店申込画面を開き、出店希望フォームをクリックしましょう。ここには主に以下の情報を入力します。
・メールアドレス
・ポイント利用可否
・キャッシュレス決済への対応
・売上代金受け取り方法の選択
・住所
・電話番号
・店舗のジャンル
出店希望フォームは合計8ページで構成されていますので、未入力や誤りが無いように確認を行いましょう。何らかの不備がある場合、出前館による確認や問い合わせに時間がかかり、掲載開始が遅れてしまうことがあります。
電子契約データを受け、承認する
申請フォームに必要事項を入力して送信すると、出前館による内容の確認が行われ、問題なしとみなされた場合は数日以内にEメールが届きます。「クラウドサイン」にて電子契約データが送信されてきますので、メールの案内に沿って開き、内容を確認しておきましょう。
電子契約の内容に同意できる場合は、「承認」を選択することによって、出前館と正式な契約を結ぶことができます。
出前館への出店方法②:掲載準備
申請フォームから申し込みを行い、契約を交わした段階では、まだお店の情報は一切公開されていません。公開のためには店舗の基本情報を出前館に伝える必要がありますので、以下の資料を準備しましょう。
店舗基本情報
店名やお店のジャンル、住所、営業時間、問い合わせ先といったお店の基本的な情報をすべて資料として提出します。複数の店舗を運営している場合は、すべての所在地や連絡先等の情報を伝えると、店舗のトップページに一覧として表示されるため、売上アップを見込むことが可能です。
店舗ロゴ画像
サムネイルなどに使用するための店舗ロゴ画像が必要となりますので、看板などがある場合はこれを画像データとして用意しましょう。出前館が推奨している画像サイズは300×300pxで、これを大幅に超過するとロゴの一部が切れてしまう可能性があるため要注意です。
メニュー
お店で普段から取り扱っているメニューではなく、あくまでもデリバリーに対応できるメニューの情報を伝えます。最低でも10アイテム以上がなければ出前館への掲載ができませんが、これにはサイドメニューを含めることも可能です。
ただし、タピオカドリンクなどの専門店であり、多数のメニューを用意できないという場合は、出前館に相談すると柔軟な対応を受けられます。
メニューに写真を添付する際の画像も、このタイミングでメニュー表と合わせて送信することになります。画像サイズは1,280×1,280pxの正方形で撮影することが推奨されており、規定に合わない画像は掲載不可、あるいは編集される可能性が高いため要注意です。
料理の写真は自分自身で撮影しても構いませんが、プロに依頼する場合は時間に余裕を持って手配しましょう。
営業許可証等のアップロード
店舗を法律に沿って運営していることを証明するために、営業許可証や酒類販売業免許のアップロードを行います。アルコール類の提供を行わない場合、酒類販売業免許の準備は不要ですので、営業許可証のみを添付しましょう。
また、店舗自身で配達を行うという場合には、配達に対応できるエリアも詳しく伝えることになります。
出前館への出店方法③:タブレットを準備する
出前館では、タブレット端末から専用アプリを利用して注文の受け付けやドライバーの呼び出しといった操作を行います。個人情報取り扱いの観点からスマホの利用は認められていませんので、以下の手順に沿ってタブレットの準備を行いましょう。
自前のタブレットで利用登録をする
すでに所有しているタブレットを使う場合や、新しくタブレットを購入する場合は、出前館アプリのインストールを行います。アプリは出店登録が完了した事業者のみが使用できますので、加盟時に受け取ったパスワードを使ってログインしましょう。
iPadとAndroidのどちらも利用可能ですが、OSは最新のものにアップデートすることが推奨されています。
タブレットを出前館からレンタルする
タブレットは月額2,000円のLTEモデル、あるいは月額800円のWiFiモデルを出前館からレンタルできます。WiFiモデルの場合、公共のWiFiを通すことはできません。
出前館への出店方法④:店舗ページ確認&送信テスト
以上の手続きが完了し、出前館の登録が完了すると、店舗ページ完成の連絡がEメールで届きます。実際に店舗の画面を開いて、掲載されている情報に誤りが無いかどうかを確認し、誤りを見つけた場合は訂正の連絡を行いましょう。
送信テストを実施する
上記のEメールが届いたタイミングで、確実に注文が通るかどうかを試すため、アプリへの送信テストを実施する日時を決定します。指定した日時に送信テストが実行され、受注が可能であれば開店準備完了、不可能であれば再調整するというのが出店までの基本的な流れです。
出前館への出店方法⑤:掲載開始
送信テストを終え、問題が無ければ、掲載を開始する日時を出前館の営業担当者から伝えられます。その間に特に大きなトラブルが発生しなければ、予定どおりの日時から掲載がスタートしますので、その間に以下のような準備を整えておきましょう。
デリバリー用の容器等を揃えておく
これまでテイクアウト等を実施していなかった店舗の場合、デリバリー用の使い捨て容器やカトラリーの準備が必要になります。営業開始までに準備できていなければ、オーダーを受けても配達することができませんので、必要な種類を必要な分だけ準備しておきましょう。
具体的には、料理を盛り付けるお皿、紙ナプキンや使い捨て用のおしぼり、プラスチック製フォーク、ナイフ、割り箸といったカトラリーが必要です。ソフトドリンクやアルコールの提供も行う場合は、デリバリー事業の開始に向けて仕入れをしておくとよいでしょう。
まとめ
出前館に出店するために必要となる手順は、この記事でご紹介した5つのステップのみで、出前館のスタッフによるサポートを受けることもできます。原則としてメニューの数が10種類以上ある店舗が掲載の対象となりますが、専門店等でメニューが少ない場合も、相談すると柔軟な対応を受けることが可能です。
受注には専用アプリをインストールしたタブレットが必須ですが、月額800円からレンタルすることもできるため、デリバリー事業への参入が初めての方でもスムーズな出店を行えます。