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客席を持たないデリバリー専門の飲食店、「ゴーストレストラン」。新型コロナウイルス感染症の流行で一気に注目を集めました。
しかし、ゴーストレストランの業態について詳しく知っている方は少ないです。
そこで本記事では、ゴーストレストランとは何かやメリット・デメリットを詳しく説明します。
ゴーストレストランにおすすめのデリバリーサービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ゴーストレストランとは
ゴーストレストランとは、客席を持たない飲食店のことです。
2010年代前半にニューヨークで発祥した、比較的新しい飲食店の形態です。
従来の飲食店とは異なり、料理の提供はデリバリーサービスのみで行います。
店舗の実態を見れない点が幽霊のようなので、ゴーストレストランと呼ばれるようになりました。
ゴーストレストランのメリット
ゴーストレストランのメリットは主に以下の5つです。
- 開業費を抑えられる
- 経営コストを抑えられる
- 業態を簡単に変更できる
- 売上が天気に影響されづらい
- すぐに出店できる
1つずつ詳細を解説します。
開業費を抑えられる
ゴーストレストランは開業費を安く抑えられます。
クラウドキッチンやシェアキッチンを借りて営業するため、飲食店に必要な設備がすでに整っているからです。開業時に必要な設備費を丸ごと削れます。
お客様が来店しないので、内外装費もかかりません。
必要なのはキッチンの広さだけなので、賃料も抑えられます。
このように、ゴーストレストランの開業費はかなり安く、実店舗型飲食店の1/10にもなると言われています。
経営コストを抑えられる
ゴーストレストランを活用すると、開業後の経営コストも抑えられます。
デリバリーのみで営業するので、ホールの人材が必要ないからです。
実店舗型飲食店の場合は最低でもホールが2人は必要です。2人分以上の人件費を減らせるのは大きなメリットでしょう。
また、デリバリーサービスに登録すると、そのサービスのサイトに自店の情報やメニューを掲載してもらえます。
近隣ユーザーにアピールできるため、必要以上に広告費をかけずに済みます。
さらに、実店舗型飲食店とは違い、店舗の立地にこだわる必要が無いので家賃を抑えることも可能です。
ゴーストレストランは低予算で経営を続けられる魅力的なサービスと言えます。
業態を簡単に変更できる
ゴーストレストランは、ユーザーのニーズや動向に合わせて簡単に業態変更ができます。
店舗の内観・外観や小物を作り直す必要がないからです。
「ハンバーガー店として人気が出なかったから、和食店に切り替えてみる」といったことが簡単に行えます。
業態を切り替えるだけでなく、増やし続けることもできます。
例えば、1つの厨房でピザ専門店と唐揚げ専門店を同時に運営できるということです。
これも、店舗にお客様が訪れないからこそ実現できることです。
さまざまな業態にリスクなく挑戦できるのは、ゴーストレストランならではのメリットでしょう。
売上が天気に影響されづらい
実店舗型飲食店の場合、悪天候だと売り上げが落ちる傾向にあります。
しかし、ゴーストレストランでは天候に関わらず売上を伸ばせます。
配達員が指定した場所まで料理を運んでくれるからです。
売上が外的要因に左右されづらいので、売上の計画も立てやすいです。
すぐに出店できる
ゴーストレストランはすぐに出店できる点もメリットです。
必要な設備がすでに整っていますし、内外装を準備する必要もないからです。
1人でスタートできるので、人材の採用にも時間がかかりません。
すぐにスタートを切りたい方にとって好条件です。
ゴーストレストランのデメリット
ここまではゴーストレストランのメリットを紹介してきましたが、ゴーストレストランには以下のデメリットもあります。
- 売上がプロモーション力に左右される
- 接客で勝負できない
それぞれ詳しく説明します。
売上がプロモーション力に左右される
ゴーストレストランの売上は、プロモーション力に左右されます。
デリバリーサービスのサイト内に数多く掲載されている飲食店の中から、自店を選んでもらわなければいけないからです。
実店舗型飲食店のように、「たまたま通りかかったから」という理由で料理を頼んでもらえる可能性は少ないです。
となると、パッと見て目を惹く写真やキャッチコピーを用意したり、レビューを集める工夫をしたりする必要があります。
他にも、店舗周辺にポスティングをして差別化を図るなどさまざまな施策が考えられます。
何も工夫せずにただ営業していると、売上が伸び悩みやすいので注意してください。
接客で勝負できない
実店舗型飲食店の場合、料理の質だけでなく接客の質で集客を行えます。
しかし、ゴーストレストランの場合はデリバリーサービスの配達員が料理を届けるため、接客で勝負することができません。
接客ができない分、メッセージカードを同封するなどし、心遣いを表している飲食店も多いです。
どうしても接客の質で勝負したい場合は、配達方法を選べるデリバリーサービスを選ぶと良いでしょう。2021年5月現在、自店のスタッフで配達を行えるデリバリーサービスは「出前館」のみとなっています。
ゴーストレストランにおすすめのデリバリーサービス2選!
ゴーストレストランにおすすめのデリバリーサービスを2つ紹介します。
出前館
配達可能エリア | 全国 |
加盟店舗数 | 50,000店以上 |
利用者数 | 約600万人 |
初期費用 | 20,000円(現在キャンペーン中で0円) |
手数料の目安 | サービス利用料:売上の10% 配達代行手数料:売上の25% |
出前館は、「配達可能エリア」「加盟店舗数」「利用者数」の3つが日本トップを誇るデリバリーサービスです。
どのサービスに登録するか迷っているオーナーの方は、まずは出前館に登録しておけば間違いありません。
全ての配達員に研修を行っているので、配達の質も高く、安心して料理を任せられます。
Uber Eats
配達可能エリア | 東京・神奈川・埼玉・大阪・愛知・福岡・北海道・京都・奈良・兵庫・千葉・広島・ 岡山・宮城・石川・新潟・富山・静岡・長野・岐阜・栃木・群馬・和歌山・愛媛・香川・高知・宮崎・熊本・大分・鹿児島・沖縄 |
加盟店舗数 | 14,000店以上 |
利用者数 | 約550万人 |
初期費用 | 50,000円 |
手数料の目安 | 売上の35%(+消費税10%) |
Uber Eatsは、デリバリーの流行の発端となったサービスです。
知名度が高いため、まず加盟しておくという飲食店も少なくありません。
ただし、配達員はウーバーが直接雇用しているスタッフではないため、配達のクオリティについて問題視されることも多いです。
まとめ
デリバリー市場が急速に拡大してる今は、ゴーストレストランを始める最大のチャンスです。
経営コストも安く抑えられるため、万が一失敗してもリスクは少ないです。
また、ゴーストレストランを始める際はどのデリバリーサービスを選ぶかも重要になります。じっくりと吟味したい方は、以下の記事を読んでみてください。おすすめのデリバリーサービス5つを徹底比較しています。