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ウーバーイーツの導入を検討するにあたり、まず気になるのは売上ですよね。
本記事では、ウーバーイーツでの売上の計算方法や、実際にウーバーイーツを利用する飲食店の売上事例3つを紹介します。
記事後半では売上を伸ばす方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ウーバーイーツの売上の計算方法
ウーバーイーツに加盟している飲食店は、注文費用の35%(+消費税10%)が手数料として引かれます。
例えば1,000円の料理が注文された場合、手数料は以下のように計算できます。
1,000円(注文費用)×0.35(手数料)×1.1(消費税)=385円
加盟店の売上として残るのは、1,000円(注文費用)-385円(手数料)=615円です。
手数料は、35%ではなく38.5%と覚えた方が計算しやすいです。自店で売上予測を立てる際に活用してみてください。
ウーバーイーツでの売上を公開している飲食店
実際に、ウーバーイーツでの売上を公開している飲食店を調査しました。
以下で紹介していきます。
もつ処&cafe『結 -you』
もつ処&cafe『結 -you』は、東京都八王子市にあるもつ鍋屋さん&カフェです。
2021年1月におけるウーバーイーツの売上を以下の通り公開しています。
- 売上全体:915,025円
- 店内飲食:610,691円
- テイクアウト:244,560円
- ウーバーイーツ:59,774円
ウーバーイーツの売上が、全体のおよそ6%を占めています。
店内飲食の売上やテイクアウトの売上には及んでいません。
また、営業日を20日と仮定すると、ウーバーイーツの1日あたりの売上はおよそ3,000円と想定できます。
ひらおのドネル
ひらおのドネルは、福岡県福岡市にあるドネルケバブ屋さんです。
2021年1月におけるデリバリーの注文件数を、サービス別に公開しています。
- ウーバーイーツ:60件/月。1日平均8件
- Foodpanda:91件/月。1日平均7件
- DiDiFood;57件/月。1日平均1件
お店の概要を確認したところ、注文費用は1商品あたり1,000円前後でした。ウーバーイーツの売上は1日あたり4,000円程度、1ヶ月あたり60,000円だと予測できます。
恵比寿ガパオ食堂
恵比寿ガパオ食堂は、東京都渋谷区にあるガパオ屋さんです。
フードメディア「おいしいデリバリー」の取材にて、1日あたりの注文件数と売上の割合を公開していました。
――1日何食くらい出ますか?
50~100食くらいですね。
――Uber Eats(ウーバーイーツ)の売り上げは店の売り上げの何%くらいでしょうか?
だいたい1/5くらいですね。
恵比寿ガパオ食堂の注文費用は、1商品あたり1,000円前後です。
単純計算で、1日あたり50,000円~100,000円の売上が出ていると想定できます。
ウーバーイーツで飲食店が得られる利益は?
売上から包装代と原価を引いた金額が、ウーバーイーツで得られる利益になります。
包装代
ウーバーイーツで料理を届ける際は、デリバリー用の包装容器が必要です。
店内で使う食器をそのまま活用することはできません。
ボウルやボックス・カップ・包装紙などを用意することになります。
包装代は、注文費用のおよそ10%を占めます。
利益予測を計算する際は、包装代も忘れずに含みましょう。
原価
当たり前ですが、利益を計算する際は売上から原価を引かなければなりません。
多くの飲食店は、原価率が20%~30%になるように注文費用を設定しています。
競合店の価格帯を参考にしながら、利益を確保しつつ、お客様に注文してもらえるような価格設定をしてみてください。
ウーバーイーツで得られる利益まとめ
ウーバーイーツで得られる利益を、表にまとめました。
注文費用 | 100% |
手数料 | 38.5% |
包装代 | 10% |
原価 | 20%~30% |
利益 | 21.5%~31.5% |
1,000円の料理が注文された場合、得られる利益は約215円~315円になります。
ウーバーイーツで飲食店の売上・利益を伸ばす方法
飲食店がウーバーイーツを活用して売上・利益を伸ばすには、以下の2点が重要です。
- メニューの価格を上げる
- 他のデリバリーサービスも導入する
それぞれ詳しく説明します。
メニューの価格を上げる
デリバリーサービスで飲食店の売上・利益を伸ばす方法の1つとして、値上げが挙げられます。
サービス手数料として注文費用の38.5%が持っていかれてしまうので、利益を確保するためには価格を上げるしかありません。
実際に、大手チェーン店も以下のように値上げを行っています。
店名 | 商品名 | イートイン価格 | ウーバーイーツ価格 | 値上げ率 |
マクドナルド | ダブルチーズバーガーセット | 640円 | 710円 | +10% |
THE ALLEY | 黒糖タピオカラテ | 650円 | 720円 | +10% |
餃子の王将 | 炒飯 | 450円 | 690円 | +53% |
丸亀製麺 | ぶっかけうどん | 320円 | 550円 | +7% |
サブウェイ | 生ハム&マスカルポーネ | 520円 | 740円 | +42% |
吉野家 | 牛丼 | 352円 | 570円 | +61% |
スターバックス | チャイティーラテ | 440円 | 475円 | +7% |
10%未満~60%以上まで、値上げの幅は店ごとに異なりますが、値上げをしていない店は1つもありません。
競合の価格帯を参考にしつつ、自店の経営状態に適した値上げを行いましょう。
他のデリバリーサービスも導入する
ウーバーイーツのみでは売上や利益が心配な場合、他のデリバリーサービスも導入するのも一手です。
ウーバーイーツ以外のデリバリーサービスを利用するユーザーも多いからです。例えば、出前館・menu・Woltなどですね。
客層・リピート率が違ったり、サポートの質・配達の質に差があったりするので、複数社に登録し、試してみると良いでしょう。
複数社を利用しながら、自店に合うデリバリーサービスを選んでいくことをおすすめします。
>>【2021年版】人気のデリバリーサービスランキングを見てみる
まとめ
本記事ではウーバーイーツで得られる売上・利益について解説してきました。
記事の内容を参考にしながら、売上計画を立ててみてください。
また、ウーバーイーツよりも手数料が安く、人気なデリバリーサービスは他にもたくさんあります。
以下の記事で人気のデリバリーサービスを比較していますので、ぜひあわせてお読みください。