フードデリバリー

フードデリバリーサービスの利用者層を解説!年代・性別・利用頻度からニーズを掴む

テーブルの上に並べられた食品

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近年では、新型コロナウイルスの感染予防のために、フードデリバリーサービスを利用する人が多くなっています。なかには、導入を検討している飲食店の経営者も多いのではないでしょうか。

導入にあたって「フードデリバリーサービスの利用者層とお店の客層はマッチしているのか」気になる人も多いかと思います。フードデリバリーサービスの導入を成果に繋げるには、利用者層を把握することが重要です。

本記事では、大手リサーチ会社が実施した調査をもとに、フードデリバリーサービスの利用者層をご紹介します。年代・性別・利用頻度とさまざまな観点からお伝えするため、導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

フードデリバリーサービスの利用者層について

配達物を受け取るマスクを着用した女性

以下の棒グラフは、株式会社オノフ様がフードデリバリーサービスの利用者に「誰と食べているか」を質問した際の回答結果です。この結果から、独身・ファミリー世帯の2つに分けて、フードデリバリーサービスの利用者層について解説します。
株式会オノフ調査①出典:
株式会社オノフ様|『フードデリバリー』ロイヤル層は誰と食べている?~調査会社が調べたロイヤル層の実態~

【独身】フードデリバリーサービスの利用者層

「購入品をひとりで食べる」と回答したフードデリバリーサービス利用者は、全体平均だと39.7%という結果がでています。「ひとりで食べる人」のすべてが独身とは限りませんが、フードデリバリーサービスの愛用者には独身者も相当数いると考えられるでしょう。

また同調査では、ロイヤル層・ミドル層・ロー層という利用頻度の高さで分けた集計も行っています。「ひとりで食べる人」の割合は平日・休日ともに、利用頻度の高いロイヤル層が最多です。独身者のなかには、普段からフードデリバリーサービスを利用する人が多い傾向がうかがえます。

一方で、「友人・知人と食べる」と回答した割合が9.6%に留まっていることから、独身者が友人や知人と購入品をシェアする機会は少ないでしょう。

【ファミリー世帯】フードデリバリーサービスの利用者層

家族を持つファミリー世帯の「食べる相手」としては、主に配偶者・子供・両親の3つのケースがあります。全体平均では「配偶者と食べる」が45.5%と最も高く、次に「子供と食べる」の32.8%が続きます。「両親と食べる」は15.1%に留まりました。

ファミリー世帯では、購入品を配偶者や子供とシェアする傾向があるといえるでしょう。一方で、配偶者や子供と食べる人を利用頻度の高さごとに見ると、ロイヤル層は多くありません。そのため、利用頻度の高い愛用者は、ファミリー世帯よりも独身のほうが多い傾向がうかがえます。

フードデリバリーサービスの利用者層の年代・性別・頻度

続いて、年代・性別・頻度に着目したフードデリバリーサービスの利用者層をご紹介します。お店の客層と比較しながらチェックしてみてください。

フードデリバリーサービスの利用頻度

以下の表は、株式会社オノフ様がフードデリバリーサービスの利用頻度を質問した際の回答結果です。
株式会オノフ調査②
出典:株式会社オノフ様|調査会社が調べた「フードデリバリーサービスにおけるロイヤルカスタマーの実態」をご紹介

全体的に見れば、平日よりも休日のほうが利用頻度は高い傾向があります。平日・休日ともに「数か月に1回程度」が最も多いという結果です。人が集まる日に特別な食事を楽しむために、フードデリバリーサービスを利用する人が多いと考えられるでしょう。

また、1か月に1回以上は利用するロイヤル層・ミドル層を合計すれば、平日でも4割近くにのぼります。フードデリバリーサービスの利用は、日本人が食事するうえでの有力な選択肢の1つといえるでしょう。

フードデリバリーサービスを利用する年代層と性別

以下の帯グラフは、新型コロナウイルスの感染拡大によるフードデリバリーの利用頻度の変化について、三菱UFJリサーチ&コンサルティング様が調査した結果です。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査①
出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング様|フードデリバリーサービスの利用状況

年代別に見ると、フードデリバリーサービスの利用経験がある人の割合は20代・30代が最も高く、5割近くにのぼります。年代が上がるほどフードデリバリーサービス経験者の割合は下がるものの、60代でも約3割の利用者がいるようです。

また、株式会社オノフ様による利用頻度の調査では、20代男性・30代男性が最も高い利用頻度となっています。全体的に女性よりも男性のほうがロイヤル層の割合が高く、利用頻度が高い傾向がうかがえます。
株式会社オノフ調査➂
出典:株式会社オノフ様|調査会社が調べた「フードデリバリーサービスにおけるロイヤルカスタマーの実態」をご紹介

ただし、女性の利用頻度が低いわけではありません。ニールセン デジタル株式会社様の調査によると、スマートフォンアプリからの利用頻度でいえば、男性よりも女性のほうが高い傾向があります。日々忙しい女性が、自炊の代わりとしてフードデリバリーサービスを利用することが多いと考えられるでしょう。

ニールセン デジタル株式会社調査①
出典:ニールセン デジタル株式会社様|フードデリバリーサービス利用者の主力は女性の若年層、夕食時に利用 ~ニールセン 食事関連サービスの利用状況を発表~

フードデリバリーサービスの利用者層の地域・サービスの利用率

マップの中にピンが指されている

自店でフードデリバリーサービスの導入を検討している人のなかには「自分の地域に利用者がいるのか不安…」「利用率の高いサービスを選びたい」といった悩みもあるでしょう。ここからは、地域別・サービス別のフードデリバリーサービス利用率をご紹介します。

フードデリバリーサービスが利用される地域

先ほどの株式会社オノフ様による利用頻度の調査では、居住地ごとの集計も行われています。
株式会社オノフ調査➂
出典:株式会社オノフ様|調査会社が調べた「フードデリバリーサービスにおけるロイヤルカスタマーの実態」をご紹介

利用頻度の高いロイヤル層が最も少ない地域は九州・沖縄、利用経験のないノン層が最も多いのは中国・四国という結果がでています。これらの地域は全国的に見ると、利用率が高くありません。

とはいえフードデリバリーサービスが好まれない地域、というわけではないでしょう。例えば、沖縄は離島ということもあり、現状利用できるサービスが3社のみに限られます。こうした制約はあるものの、今後は上記地域でもフードデリバリーサービスがより浸透していくと推測できるでしょう。

利用したことのあるフードデリバリーサービスのトップは「出前館」

以下の棒グラフは、株式会社オノフ様が「1年以内に利用したことがあるフードデリバリーサービス」を質問した際の回答結果です。
株式会社オノフ調査④
出典:株式会社オノフ様|1年以内に利用したことがあるフードデリバリーサービスは?

最も利用率が高いのは「出前館」の14.3%で、続いて「Uber Eats」の12.5%が続きます。これらのフードデリバリーサービスはユーザー数・加盟店舗数ともに多く、最初に選択肢として挙がるサービスでしょう。また、「ドミノピザ」「ピザハット」「ピザーラ」など、宅配ピザも人気が高いことがわかります。

フードデリバリーサービスを利用する理由とは

パーティーの様子

近年では、老若男女問わずフードデリバリーサービスを利用する人が増えています。導入するにあたって、フードデリバリーサービスを利用する理由について理解しておきましょう。考えられる主な理由は、次の3つです。

  • フードデリバリーサービスを利用することが楽しい
  • 友人や知人とシェアをしたい
  • 自炊が大変なため注文している

以下にて、それぞれ詳しく解説します。

フードデリバリーサービスを利用することが楽しい

株式会社オノフ様の調査によると、ロイヤル層の利用理由は平日・休日を問わず「注文することが楽しいから」が最多となっています。全体平均で見ても、3割以上の人がフードデリバリーサービスで注文する楽しさに魅力を感じているでしょう。
株式会社オノフ調査④
出典:株式会社オノフ様|『フードデリバリー』ロイヤル層は誰と食べている?~調査会社が調べたロイヤル層の実態~

友人や知人とシェアをしたい

ロイヤル層の利用理由で3番目に多かったのが「友人、知人にも共有したいから」です。一方で、友人や知人とシェアする人の割合はそれほど多くありませんでした。

そのため、上記の「共有」は、主にSNSなどインターネットを通してのシェアを意味していると考えられます。実際にSNSを検索すれば、フードデリバリーサービスに関する投稿が数多く見受けられるでしょう。

自炊が大変なため注文している

以下の折れ線グラフは、ニールセン デジタル株式会社様が調査した時間帯別のフードデリバリーサービス利用者数の推移です。

ニールセン デジタル株式会社調査②
出典:ニールセン デジタル株式会社様|フードデリバリーサービス利用者の主力は女性の若年層、夕食時に利用

昼食の準備をする11~12時、夕食の準備をする18~19時ごろが利用者数のピークタイムとなっています。このことから、昼食や夕食で自炊をする代わりにフードデリバリーサービスで注文している家庭が多いと考えられるでしょう。

日本に多い共働きの家庭では夫婦ともに忙しく、そもそも自炊の時間を確保することは難しいです。また、テレワークやオンライン授業で家族が自宅にいると、昼食を準備する負担も増えるでしょう。こうした状況において、フードデリバリーサービスは自炊の負担を減らす便利な手段といえます。

休日のピークタイムも平日と同じく、昼食や夕食の準備をする時間帯です。ただし、休日の場合は「特別感のある食事を家族と楽しみたい」という側面があります。家では作れないような料理を作ってもらえるのも、フードデリバリーサービスの魅力です。

フードデリバリーを活用するメリット・デメリット

笑顔の女性スタッフ

飲食店がフードデリバリーサービスを導入することは、メリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、フードデリバリーサービス活用のメリット・デメリットについて解説します。

フードデリバリーを活用するメリット

フードデリバリーサービスを活用する主なメリットは、次の3つです。

  • 新規顧客の開拓に繋がる
  • コストを抑えやすい
  • 満席でも注文を受けられる

フードデリバリーサービスであれば、ひとりでは入りづらい雰囲気のお店や、出向くことが困難な遠方のお店からも注文できます。よって、従来だと注文が難しかった人でも注文しやすくなり、新規顧客の開拓に繋がるでしょう。

また、多くのフードデリバリーサービスは、飲食店側に初期費用が発生しません。配達員や配達システムを独自に用意する必要がないため、コストを抑えられるでしょう。

さらに、フードデリバリーサービスであれば、客席がすべて埋まっていても注文を受けられます。混雑状況に関係なく、お客様の来店を断らずに注文を受けられます。

フードデリバリーを活用するデメリット

フードデリバリーサービスを活用する主なデメリットは、次の2つです。

  • 配達時にトラブルが発生する場合もある
  • 対応できないエリアがある

フードデリバリーサービスだと配達員を用意せずに済みますが、配達員を選ぶことはできません。あまり慣れていない配達員が担当だった場合、配達先でトラブルが発生するリスクもあるでしょう。

また、フードデリバリーサービスによって配達エリアは異なります。大手サービスであれば大半のエリアに対応しているものの、地域によっては利用できない場合もあるため事前に確認しておきましょう。

フードデリバリーサービス:主要3社の特徴

デリバリーバッグが装着されたバイクのイラスト

配達エリアや利用者数は、フードデリバリーサービスによって異なるため、成果に繋げるためにもサービス選びにこだわりましょう。ここでは、フードデリバリーサービスのなかでも人気の高い主要3社をご紹介します。

出前館

「出前館」は、アクティブユーザー数800万人を超える人気のフードデリバリーサービスです。出前館の魅力は、配達員の管理・指導を徹底しており、配達品質の高さが挙げられるでしょう。注文時にはお届け時間が正確に表示されるため、混雑時でも心配ありません。

対応エリアに制限があるものの、47都道府県に配達エリアがあることから、地域を問わず利用できるでしょう。充実した出店サポートも受けられるため、フードデリバリーサービスの利用経験がないお店でも安心です。特別なこだわりがなければ、まずは出前館から導入を検討することをおすすめします。

Uber Eats

「Uber Eats」も出前館と同様に知名度が高く、アクティブユーザー数が多いフードデリバリーサービスです。加盟店への登録手続きやデリバリー容器の用意など、少ない準備で配達依頼を始められます。配達システムが整っていないお店でも手軽に導入できるため、初期コストを抑えやすいでしょう。

Wolt

「Wolt」は日本各地にエリアを拡大している、フィンランド発の新しいデリバリーサービスです。万が一の配達トラブルにも素早く対応してくれる充実したサポート体制が備わっているため、飲食店側も安心して利用できるでしょう。また、配達にかかる手数料が他サービスと比べて安く設定されています。

まとめ

本記事では、大手リサーチ会社が実施した調査をもとに、フードデリバリーサービスの利用者層をご紹介しました。独身者にはフードデリバリーサービスの愛用者が多く、ファミリー世帯では配偶者や子供と食べることが多い傾向があります。

年代別では20代男性・30代男性の利用頻度が特に高いものの、60代でも約3割がフードデリバリーサービスの利用を経験しています。今やフードデリバリーサービスは、食事を考えるうえでの有力な選択肢といえるでしょう。

また、飲食店がフードデリバリーサービスを導入することで、新規顧客の開拓といった多くのメリットがあります。ただし、サービスによって配達エリアやユーザー数、利用者層が異なるため、利用者のニーズを把握し、お店に合ったサービスを選択することが重要です。

今回の内容を参考にして、フードデリバリーサービスの導入を始めてみてはいかがでしょうか。